日記

統合失調症とちょっとアートの備忘録。

病気の症状のつらさにフォーカスされない

あるところで、

統合失調症の人は、若いときに発症する事が多いから、就労する機会が与えられないこともあるし、

結婚・妊娠も偏見のためできないこともある。

でもあなたは両方の機会が与えられたんですね。」

と言われた。

その通りなので否定しないけど、

でも、いや、いやいや、

動かない身体で働くの、ふつうに大変ですって。

 

 

統合失調症について発言するとき、

差別や偏見が付いて回って、

症状があるのでつらい・しんどいということがすっ飛ばされてしまう。

病気の症状のつらさにフォーカスされず、

別の部分で戦わなければならない。

 

 

病気なので、ふつうに、つらい。

風邪をひいている人をいたわるように、

骨折している人を手助けするように、

できないものなんだろうか。

 

 

わたしはそのようにいたわりの言葉をかけられた経験が少なかったのと、

自分の性格も手伝って、

病気の症状が実はつらい状態だったんだということに、気づかなかった。

減薬して元気になって初めて気づいた。

症状がつらかった時期は、

とにかく、

もっと頑張らねば、もっと頑張らねば、と思っていた。

 

 

元気になってみて、

あのつらかった10年の思いを、どう解消すればいいんだろう?

と悩んでいる。

元気だったら、10年で何ができただろう??

 

 

今のところの答えは、

10年、病気でつらかった思いを、

一朝一夕や数ヶ月で解消できたなら、

それは仏様の領域なので、

そんな仏様の心境になれるのなら、

生きている意味はなさそうだから、

もうしばらく煩悩にまみれていよう、

ということになっている。

だって10年だもの。10年って、長いよ。