日記

統合失調症とちょっとアートの備忘録。

卒業

あるところで、ある人に、

大学で発病してから子どもを産んで育てるところまでの11年間の話をした。

自分の気持ちまではそこまで話せず、

出来事を説明するだけで2時間半かかった。

 

帰宅して一息ついてから、統合失調症はもう卒業でいいかな、と思った。

治療をやめるのではなく、薬も飲むし通院もするが、自分の意識の中でたいして重要なことではなくなってきた。

 

体調が悪い時は、日常生活を送るだけでそれは戦いで、うまく一日が過ごせればそれは嬉しいことで喜ばしいことで、日常はただ当たり前に過ぎていくものではなかった。病気がいつも目の前に立ちはだかっていた。

 

でも今は、基本的な生活のやること(食事、家事、お風呂、朝起きることとか)は難なくこなせるし、それをベースにしていろんなことに取り組んでいるし、重要なのは、それが継続できている。

今日も明日もその次の日も、きっとできる。そういう体調になった。

 

そして、身体的にも精神的にも人生の出来事としても、すごいイベントである出産がなんとか無事に終わった。

今の主治医は、出産はホルモンの変化としても精神的な変化としても大変なライフイベントだから、それを乗り越えられたのだから今後についても自信を持っていいと思いますよ、と言った。

 

もう統合失調症にとらわれなくて過ごせるようになってきた。

だから卒業しようと思う。