日記

統合失調症とちょっとアートの備忘録。

展覧会の照明

海外の美術館に行ってから、
日本と外国の展覧会の照明の違いが気になっている。



日本の展覧会の照明ってなんだか見づらい。
自然光で見られれば最高だけど、保存上も建物の構造上も無理だ。
※一部の現代アートを除いて


自然光と言えば、以前行われた東京国立博物館若冲展が、
照明に工夫が凝らされていて感動した展覧会のひとつだ。

http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=3119


自然光のように、朝の光、夕方の光、夜にろうそくを灯して見るひかり、と
順に移り変わる特殊な照明を使っていて
刻々と変化する光によって屏風は違った表情をみせる。
日本絵画(?)、屏風絵は平面的だ、と思っていたものに、*1奥行きが感じられ、
まるで人物が動いているように感じられたほどだ。


日本美術の環境、西洋の絵画の歴史はまた違ったものだから
何ともいえないけれど
若冲展でここまでできたのなら、もっと違った照明ができないのか気になる。
きっと保存上無理なんだろうな。

*1:遠近法的ではないという意味で